◆2007年11月 月例研究会
2007年11月7日(水) 18時〜20時


場所: 青山学院大学青山キャンパス 総研ビル11階 第19号会議室
テーマ: 「中国における模倣品・海賊版被害及びこれに対する日本政府の対応の最新状況」
講師: 分部悠介(弁護士、経済産業省模倣品対策・通商室 製造産業専門官)
概要:

海賊版の映画、アニメを始め、ニセモノの電化製品、コピー車、ニセ薬等々、「模倣品・海賊版」問題は、 今や世界中を席巻しており、その被害総額は、全世界で80兆円と言われております。
中でも、最近、「そっくりディズニーランド」や、「コシヒカリ」「クレヨンしんちゃん」などの商標の冒認登録等で ニュースをにぎわせて、その「震源地」となっているのが中国です。
日本企業の中国における模倣品被害総額は、9.3兆円(平成15年特許庁調べ)と言われており、最近は、新たな模倣の 手口が出てくる等、日々、その深刻度が増している状況です。

これに対して、日本政府は、関係官庁と産業界(国際知的財産保護フォーラム。通称「IIPPF」。)とで一丸となって、2002年から、中国政府との間で定期的に、協議を行っており (直近は、本年9月16日から9月20日の第5回。http://www.meti.go.jp/press/20070914004/20070914004.html)、 首脳レベルでも、本年4月、中国の温家宝総理と安倍元総理との間で知財分野における対話と協力が合意されました。
一方で、米国は、本年4月10日に、中国の知的財産権法制度について、WTOに協議要請を行い、9月25日にはパネル設置が 決定される等、関係各国も様々な形で、中国に対して問題の改善を求めているところです。
このように今まさに「激動」の中国模倣品・海賊版問題を取り巻く状況を、現在、弁護士として、模倣品対策・通商室に 出向して、中国政府との交渉の最前線で活躍している分部悠介弁護士から報告してもらいます。

参考URL:
政府模倣品・海賊版対策総合窓口
中国の模倣品・海賊版の状況に関する講師のインタビュー記事

◆2007年9月 月例研究会
2007年9月4日(火) 18時〜20時


場所: 青山学院大学青山キャンパス 総研ビル11階 第19号会議室
テーマ: 知的財産推進計画2007の概要とエンターテインメント・ロイヤーズ・ネットワークに期待されるもの
講師: 久保利英明弁護士(大宮法科大学院大学教授・ELN理事長)
三尾美枝子弁護士(ELN理事・知的財産戦略本部員)
担当: 市毛由美子弁護士
概要: 最新の「知的財産推進計画2007」が作成され、特に今後国として力を入れるべき重点項目に 「コンテンツを活かした文化創造国家づくり」が挙げられました。
デジタルコンテンツに関する新立法や立法に拠らない新しいビジネススキームなどコンテンツ業界の革命が起きるかもしれません。
ELNは、当該コンテンツ、エンタメ分野はもちろんのこと、この計画のその他の分野においても計画推進の重要な役割を担うことになります。
この計画と当NPOの役割について、本部員として計画策定に大きく関わった理事長と、まとめの段階で参画した三尾弁護士が協同で講演し、エンタメロイヤーの役割を皆様と議論します。

◆2007年7月 月例研究会
2007年7月3日(火) 18時〜20時


場所: 青山学院大学青山キャンパス 総研ビル11階 第19号会議室
テーマ: 「次世代の著作権法の在り方〜『デジタル・コンテンツ法』という概念」
講師: 一橋大学大学院国際企業戦略科教授 相澤英孝氏
担当: 岩倉正和弁護士(ELN理事)、大橋卓生弁護士(ELN事務局)
概要: 近年のデジタル技術の発展・ブロードバンド通信環境の急速な拡大に伴い、デジタル・コンテンツの円滑な流通の実現は、 関連業界、消費者、権利者のいずれにとっても有益であるにも拘らず、現行法の下に存在する様々な制約のために、 その利益を実現する流通状況が実現しているとは言い難い。
「デジタル・コンテンツ(流通促進)法(仮案)」は、現行法の下での制約を可能な限り払拭し、 デジタル・コンテンツの制作、流通、使用が円滑になされる環境の整備と、著作権者、隣接権者等の権利保有者の適切な保護を両立し、 日本のコンテンツ産業を発展させることを目的としている。今回の月例研究会では、法律上の論点などを解説する。

◆第4回シンポジウム
2007年5月26日(土)総会13時開始 シンポジウム14時00分〜17時00分


場所: 霞ヶ関ビル35階ゴールドスタールーム(霞ヶ関東京會舘)
テーマ: 映画と放送の市場拡大
主催: 特定非営利活動法人エンターテインメント・ロイヤーズ・ネットワーク
進行:

〔総合司会:古島ひろみ(弁護士/伊藤見富法律事務所)〕

14:00〜14:05 主催者挨拶 久保利 英明(当ネットワーク理事長・弁護士/日比谷パーク法律事務所)

14:10〜15:30 パネルディスカッション(第一部)(敬称略)
「日本映画の海外展開について」
高砂義行(経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課 (メディアコンテンツ課))
宇田川昭次(株式会社フィロソフィア・エンタテインメント ・アライアンス)
三宅澄二(ミコット・エンド・バサラ株式会社)
林朋宏(財団法人日本映像国際振興協会/ユニジャパン)
齋藤浩貴(弁護士/森・濱田松本法律事務所)
奥原玲子(弁護士/光和総合法律事務所)
崔正煥(韓国エンターテインメント法学会会長・韓国弁護士)
李厚東(同会員・韓国弁護士・弁理士)
司会:牧山嘉道(弁護士・弁理士/TMI総合法律事務所)

15:45〜16:50 パネルディスカッション(第二部)(敬称略)
「放送コンテンツのマルチユースについて」
川瀬 真氏(文化庁長官官房著作権課著作物流通推進室室長)
小笠原 陽一氏(総務省情報通信政策局コンンテンツ流通推進室室長)
石井 亮平氏(日本放送協会ライツ・アーカイブスセンター著作権・契約部長) 
千葉 晋也氏(株式会社フジテレビジョン 編成制作局知財情報センター著作権部長)
別所 直哉氏(ヤフー株式会社 法務部長)
司会:松田政行・当ネットワーク専務理事(弁護士/森・濱田松本法律事務所)

16:50〜17:00 会場からの質疑

資料:
参加費: 無料
定員: 200名(参加自由)
懇親会: 17:00〜
*懇親会のみ、参加費3千円(学生は千円)を当日会場にて徴収申し上げます。

◆2007年4月 月例研究会
2007年4月11日(水)18時〜20時


場所: 弁護士会館10階1003ABCD会議室
テーマ: 近時のコンテンツビジネスの資金調達スキームの実際と問題点
講師: あずさ監査法人 公認会計士 岡山 賢治氏
担当: 龍村 全 弁護士・高木弘明弁護士
概要: 平成18年の映画の興行収入は、邦画が21年ぶりに洋画のシェアを上回り、邦画復活が強く印象付けられ、 邦画製作も活況を呈しています。映画製作における資金調達においても、各種ファンドによる資金調達も増加し、資金 調達の多様化が図られてきており、ほとんど製作委員会よる製作であった数年前と比較すると大きな変化が生じつつ あります。しかし、会計的にはファンドの連結等明確ではない問題もあり、また税務上はファンド投資に係る所得税の 取り扱いにおいて明確ではない部分もあります。ここでは、映画を中心としたファンドのスキーム及びそれに関連する 会計上、税務上の問題について、できるだけわかりやすくお話をしたいと思っております。

◆2007年3月 月例研究会
2007年3月26日 (月) 18時〜20時


会場: 青山学院大学青山キャンパス 総研ビル11階 第19号会議室
テーマ: 『日本映画の海外進出 〜ハリウッドでのリメイクとオリジナル作品の北米公開を経験して〜』
講師: 株式会社アルタミラピクチャーズ 代表取締役・桝井省志氏
担当: 遠山友寛弁護士・高木弘明弁護士
概要: 今話題の『それでもボクはやってない』や『Shall we ダンス?』の制作会社である株式会社アルタミラピクチャーズ 代表取締役・桝井省志氏を講師にお迎えします。
当ネットワーク理事で、海外との交渉でも数々の実績をもつ遠山友寛弁護士との対談で、『Shall we ダンス?』が、ハリウッドで リメイクされた際にクリアしなければならなかった法律問題や、弁護士の関わり等についてお聞かせ頂きます。
また、『それでもボクはやっていない』の製作時の苦労話もお伺いできればと思っています。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。

◆2007年2月 月例研究会
2007年2月16日 (金)18時〜20時


会場: 森・濱田松本法律事務所 会議室40
テーマ: 「世界の出版業界・市場でチャレンジするニコリコンテンツ(数独以外にも200以上のパズルがある)の実情」
発表者: 内藤 博久 (ニューヨーク州弁護士)
株式会社ニコリ 代表取締役社長 鍜治真起 氏
担当: 松田政行弁護士・三尾美枝子弁護士
概要: 世界約80カ国でブームになっているロジックパズル(数字パズル)「数独」。
今や世界共通語にもなった「SUDOKU=数字は独りに限る」の名づけ親でもあるニコリメディアの鍛冶社長、 またニコリ社の市場展開を支えた後藤氏と金元氏をお招きして、世界の出版業界・市場でチャレンジするニコリコンテンツ (数独以外にも200以上のパズルがる)の実情についてお話して頂きます。出版はエンタメ業界の元祖とも言われています。
その業界で80カ国以上とビジネスをしてきたニコリの経験と知識をお伺いできる貴重な機会だと思います。
SUDOKUを通して世界でスーパースターになった鍛冶社長からも大変珍しく、面白いお話が伺えると思いますので、 是非多くの方の御参加をお待ちしております。

◆2007年1月 月例研究会
2007年1月23日 (火)18時〜20時


会場: 青山学院大学青山キャンパス 総研ビル11階 第19号会議室
テーマ: エンタメ法務担当者、日ごろの疑問大全集(映像編)
講師: 前田 哲夫  弁護士
洲桃 麻由子 弁護士
概要: 2007年1月 研究会内容についてのアンケート(*アンケートにぜひご協力下さい。)

今回は、「映像編」として、映画・ビデオ・ゲームソフト・テレビなど映像関係のエンタメ法務上の疑問をテーマにして、 エンタメ法務を担当しているみなさまから広く日常の疑問点を募集し、壇上にあがった複数のエンタメ弁護士が意見を述べ合い、 意見が一致すれば一件落着、もし意見が違えば会場もまじえて議論するという会にしたいと思います。
エンタメ法務の現場では、日常業務のなかでさまざまな疑問点がでてきます。 よくありがちな問題なのにどう考えたらよいか、なかなか判断がつかないことも少なありません。
エンタメ法務ご担当のみなさま、ぜひ、この機会に日ごろ感じておられる疑問点を事務局までFAX又はメールにてお寄せ下さい。

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