◆2018年11月 定例研究会
2018年11月29日(木)18時30分〜20時30分


場 所: 青山学院大学 総研ビル11階19号会議室
テーマ: 「出版物海賊版サイトの現状と対策」
講師: 出版広報センター海賊版緊急対策WG 集英社編集総務部部長代理 伊東 敦氏
担当: ELN理事 弁護士 伊藤 真
概 要:  漫画を中心に出版物を作家や出版社に無断でインターネット配信する出版物海賊版 サイトの問題は、今年の大きな事件となった。昨年、「はるか夢の址」については、 運営者らの逮捕にまで至っているが、その後も漫画村などの使いやすいサイトが生まれたことで利用者が激増し、 4月には、知的財産戦略本部・犯罪対策閣僚会議が、漫画村などの悪質サイトについて、 通信事業者がこれらサイトへのアクセスを遮断することも「緊急避難の要件を満たす場合には、違法性が阻却されるものと考えられる」 との見解を発表するにいたり、法的対策、そしてブロッキングの是非について大きな議論となっている。
 この問題を審議した「インターネット上の海賊版対策に関する検討会議」(知的財産戦略本部)は、 10月15日、「中間まとめ」をまとめられないまま散会するに至っている。
 今回の研究会では、漫画村などの悪質サイトとは具体的にどの様な仕組みになっているのか。 漫画村などのサイトによって、実際に作家や出版社にどれほどの影響が生じたのか。 出版社はどんな対応をしていたのか、そして、どうして対応が難しいのか。 などについて、出版社側で対応や検討に当たられている伊東敦様にお話しをして頂きます。
 この問題は、本来、出版物に限らず、映像・音楽にも共通するものだと考えます。
 伊東様のお話の後、今後、法整備も含めどの様な対策が考えられるのか、 サイトブロッキングを認める法整備は必要なのか、などについて、皆様にもご参加いただき、議論さえていただきたいと考えております。

◆2018年9月 定例研究会
2018年9月21日(金)18時30分〜20時30分


場 所: 青山学院大学 総研ビル11階19号会議室
テーマ: 「放送や音楽配信に係る実演家の権利について」
講 師: 公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会(芸団協)理事 増山 周 氏
概 要:   インターネットの進化に伴い実演(例、生実演とレコードに固定された実演)の利用態様が急速な変化と進展を成し遂げ、従来の放送と有線放送に比べて、 音楽配信による利用の割合は、著しく拡大されている。音楽配信の中でも大きく分けると、二つの異なるタイプの配信形態が存在し、 すなわち、「オンデマンド型配信」と「ラジオ型配信」である。
このような利用態様の変化と進展に対し現行の著作隣接権制度は、「実演の利用促進」と「実演家の権利保護」のバランスをどのように図っているのであろうか。 従来の放送と有線放送による利用への(制度的)対応に鑑みて、果たして問題点は全く無いのであろうか。
デジタル時代に生じうる諸問題への対応策を示唆する国際基準として、1996年12月に「WIPO実演・レコード条約(WPPT)」が採択された。 本研究会では、先ずWPPTに規定されている実演家の諸権利の性質と範囲をしっかりと理解し、我が著作権法上の実演家の諸権利のそれと比較しながら、 現行著作隣接権制度上の問題点を検証し、併せて対策も考えてみたい。

◆2018年7月 定例研究会
2018年7月19日(木)18時30分〜20時30分


場 所: 青山学院大学 総研ビル11階19号会議室
テーマ: 「改正著作権法を知る」
講 師: 文化庁 長官官房 著作権課 課長補佐 秋山 卓也氏
担 当: ELN理事 弁護士 前田哲男
概 要:  2018年5月に著作権法改正法が成立しました。改正点は、教育の情報化への対応、アーカイブの利活用促進など多岐にわたっていますが、 とりわけ「柔軟性のある権利制限規定」を整備した点で重要な改正です。
 エンターテインメント・ロイヤーとしては、「柔軟性のある権利制限規定」によって自らの著作物が利用されうる著作権者の立場でも、 逆に新規ビジネス等を構築しようとする利用者の立場でも、新しい権利制限規定によって具体的にどのような利用が行われうるのかを検討し、 その議論の動向に注目していく必要があると思われます。
 とりわけ、条文に盛り込まれた「著作物に表現された思想・感情の享受を目的としない利用か」「(例示される場合と)『同様に』電子計算機における付随利用に供し、 あるいは利用可能状態の維持・回復を目的とする場合か」「軽微利用かどうか」「著作権者の利益を不当に害するか」など、 文言だけでは画一的には決められない要件の解釈が重要になってきます。
 それらの解釈のためには、まずは改正法の条文及びその構造を正しく知るとともに、改正に至った経緯、審議会報告との関係、 起草者の意図、国会での議論の経緯などを正確に把握することが必須です。
 そこで文化庁で今回の法改正を担当された秋山卓也氏をお招きし、それらの点についてのお話をお伺いしたいと思います。会場からのご質問の時間も設ける予定です。

◆第15回シンポジウム
2018年5月26日(土)13:00〜16:20


パンフレットはこちらからご覧ください。
場 所: 大手町サンスカイルーム27階会議室 (千代田区大手町2-6-1朝日生命大手町ビル)
テーマ: 「スポーツと法」
開催趣旨: スポーツがたいへんな盛り上がりを見せていますが、スポーツビジネスがどのように行われているかについては、 意外に知られていない面もあります。また、チケット転売やスポーツ中継の無断使用等、スポーツが関係する法律問題も頻発しております。
本年のシンポジウムでは、エンターテインメントとしてのスポーツと法律に関する問題を取り上げたいと思います。

タイムスケジュール案: 13:00 【主催者挨拶】

13:05〜  【報告1】  
チケットビジネス
渡部 選人 氏 (ぴあ株式会社 執行役員 人事法務局 局長)

13:20〜  【報告2】  
放映権ビジネス
根岸 友喜 氏 (パシフィックリーグマーケティング株式会社 代表取締役社長)

13:35〜  【報告3】  
アンブッシュマーケティング
大橋 卓生 (ELN理事・弁護士)

13:50〜  【報告4】  
スポーツ仲裁
横山 経通 (ELN専務理事・弁護士)

14:05〜  【パネルディスカッション】
スポーツと法
パネリスト 渡部 選人 氏
根岸 友喜 氏
横山 経通
大橋 卓生
モデレーター 中崎 尚 (ELN事務局・弁護士)

16:05〜  【質疑応答・討論】(開場からの質問や意見を受けて)

シンポジウム終了後同ビル27階にて懇親会を予定しております(無料)。

◆2018年3月 定例研究会
2018年3月26日(月)18時30分〜20時30分


 
場 所: 青山学院大学 総研ビル11階19号会議室
テーマ: 「社内アイドル作ってみたー新たな広告戦略と法的課題」
講師: 株式会社クレディセゾン 
営業企画部プロモーション戦略グループ部長 相河利尚氏
担 当: ELN理事 弁護士 笠原智恵
概 要: 「東池袋52」というアイドルグループをご存知でしょうか?
クレジット会社とその関連会社の従業員によって結成され、日本を代表するクリエイターの手によるオリジナルソングをリリースし、 @JAM Expo 2017などのイベントにも参加しています。
http://www.saisoncard.co.jp/saison52/#linestp
https://www.saison-chienowa.jp/articles/adjbOppR
東池袋52の「プロデューサー」である相河氏に、社内アイドルグループ結成までの経緯や、乗り越えなければならなかった壁などについてお話しいただきます。
合わせて、法律家の観点から社内アイドルを見た場合の法的課題等について、担当理事より解説いたします。
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